神武天皇祭 じんむてんのうさい [4月3日]
「神武天皇祭」は、
神武天皇の崩御の日で、
同天皇の霊を祭る祭祀が執り行われます。
この日は宮中祭祀として、
宮中の皇霊殿で今上天皇による儀式が行われ、
天皇の勅使が神武天皇の陵墓である
畝傍山東北陵(うねびのやまのうしとらのすみのみささぎ)に
奉幣(ほうへい*勅使が神への供え物を奉ること)します。
その他、
橿原神宮や宮崎神宮などの神武天皇を祀る神社や、
日本全国の神社のほとんどで遙拝式(ようはいしき*宮中の皇霊殿が
祭祀をするにあたって、遠くはなれた神宮から拝する式)、
あるいは祭典を行います。
戦前までは祭日でしたが、戦後GHQにより廃止されました。
*神武天皇
神武天皇は言わずと知れた、日本建国の父ですが。
さて、みなさんは言わずとも知っていらっしゃいましたでしょうか?
もしかすると、アメリカ建国の父なら知ってる、
という方のほうが多いかもしれません。
ジョージ・ワシントンの方が、確かにメジャー感ありますね。
(GHQの占領政策がみごとに項を奏しちゃってるんじゃないですか!?)
神武天皇は建国の父のみならず、
さかのぼれば日本国民みんなのご先祖様でもあります。
以下、
平泉澄氏の「物語日本史」より
ほぼ引用しつつ、まとめてみました。
たとえば苗字が、
「山田、木田、小島、村上、夏目、
手塚、飯沼、依田、多田、小国、山県、
清水、田尻、浅野、土岐、船木、石川」
の方は源氏です。
清和源氏といって清和天皇から出ています。
清和天皇は神武天皇のご血統を受け継がれた方で
神武天皇が一代なら第五十六代にあたるので、
遠くは神武天皇がご先祖様といえます。
「村岡、三浦、畠山、相馬、梶原、
北条、名越、金沢、伊勢、杉原、和田、千葉」
の方は桓武平氏。
元は桓武天皇から出ていて、桓武天皇は神武天皇の直系、
第五十代にあたります。
「近藤、進藤、武藤、尾藤、佐藤、
加藤、後藤、斎藤、林、富樫、竹田、河合、
稲津、結城、松田、佐野、波多野」
の方は、左大臣藤原魚名(うおな)から出ています。
魚名をさらに遡っていくと太古から皇室の重臣であった
天種子命(あまのたねこのみこと)で、
代々、神武天皇の重臣として建国の大業を
お助けした英傑の子孫です。
この中に苗字がない!という方も、
日本は島国ですからご安心ください。
親が2人いれば、その父にも親が2人、母にも親が2人。
祖父、祖母ともなれば4人。その一代前は8人。
その一代前は16人。さらに一代前は32人。
とめぐっていけば、二百年前の自分の先祖は64人です。
二千年前までさかのぼれば、
大変な数になることが分かると思いますが。
これが自分以外の友人、知人の誰も彼もがそうだとなれば
日本民族がいつのまにかみな親類、親戚になっていて
血が続いている間柄ということがわかります。
日本民族の大きな血族団体の中心の、
いわば本家が皇室で、第一代目が神武天皇。
というわけです。
ジョージ・ワシントンさんより身近に
感じて頂けましたでしょうか?
自国の歴史を忘れた民族は滅ぶといいます。
日本がんばろう!日本ならやれる!国難も乗り切れる!
ニッポン!ニッポン!とテレビでやたらと言ってますが。
まずは、日本て誰が作ったの?どうやって?という問いに、
胸を張って答えれるようにしておきたいものです。
神武天皇祭wiki 「物語日本史(上)」平泉澄 /BooksEsoterica2神道の本 他
2011.04.06更新